由緒あるわ、とある企業からの相談で、社外に出てはいけない情報が漏洩しているようなので盗聴を疑っているとの事。

詳しい話を聞くと、ある部屋で行われた会議の内容が漏れており、会議に出席した人物が社外に持ち出すという事は有り得ないという事でした。

そこで、早速盗聴発見調査を行なってみましたが、結果はシロ。
無線式、デジタル式、ICレコーダー型なども部屋の隅々まで確認しましたが、何も出てこない状況でした。

ただし、会議の内容は確実に社外に出ているので、常時設置されているのではなく、設置回収を都度行っている可能性があるため、その現場をおさえる為に、部屋に隠しカメラを設置して様子を見ることになりました。

あくる日、隠しカメラの映像を確認してみると、普段その部屋には立ち寄らないはずの社員が映りこんでいる事を確認。

さらに社員がテーブルの下で、ごそごそとしているところも確認できたので、
その場所を改めて調査すると、そこには小型の目立たないICレコーダーが取り付けられている事が発覚しました。

その後は、もちろんその社員を問い詰めて無事盗聴問題は解決しました。

この事例のように、常駐的な盗聴器を仕掛けるのではなく、ピンポイントで設置、回収するような盗聴行為もあります。

また、リアルタイムで確認が必要無いのであれば、音声をクリアに録音出来るICレコーダーも立派な盗聴器となります。

今件は、ひと昔前の盗聴発見調査では、発見は出来なかったものが、
現代の技術の進歩によって、また一歩進んだ盗聴発見調査に繋がった事例になります。